パーソナルジムを契約を決意


ある日妻から言われたことが衝撃でした。

「私をお姫様抱っこできるようになってほしい。」

私は耳を疑いました。
中学校の時サッター部で活躍していた私でしたが、これといって筋トレなどしたこともなく、52kgの妻を軽々とお姫様抱っこができるとは到底思えませんでした。
中学では筋トレというより、どちらかといえば走り回ってボールを追いかけていればそれなりに結果が残せていたので、ただ楽しいことに夢中になっていれば良いだけでした。

確かに妻を軽々とお姫様抱っこできるようになっているところを想像すると、とてもカッコいいなとは思います。
しかし、そこに至るには私の大嫌いな肉体労働、重労働、精神的苦痛が待っていることが容易に想像できます。

私の目の前に突如として現れた、人生で最も大きな天秤(妻の喜ぶ笑顔vs精神的かつ肉体的苦痛)は目の前で私を嘲笑っているかのようです。

そして、体を鍛えたことがなく、今やどちらかというとブヨブヨわがままボディの私は、鍛え抜かれた美しい体を手に入れ、軽々と妻をお姫様抱っこし、惚れ直してもらうことを想像し、精神的苦痛かつ肉体的苦痛を受け入れる選択肢を選びました。

ただ、ここで問題になってくるのは、おそらく全然続かないだろうということでした。
この問題を解決するためには自分の力だけでは困難です。
勉強ならば何の苦もない私ですが、体力を使うとなると話は変わってきます。
体がだるくなると、頭では分かっていても体が全く動かず、その日1日基本的に無駄になってしまうからです。

そこで、これはお金と人に頼るしかないなという結論に至りました。
ちょうどインスタグラムで毎日のようにパーソナルジムの広告が流れてきていたので、これも何かの縁だと思い、まずは話だけ聞きに行ってみようと思い早速予約をしました。
場所は住んでいるところからそんなに離れておらず、まあ通えるだろうという距離のジムに話を聞きに行きました。

ジムの説明の日、若い男性スタッフが現れ、その肉体美に驚かされました。
まさに孫悟空といった感じで、これが美しいということかと、暴力的なまでにまざまざと見せつけられる、魅入られてしまうその美しい体に嫉妬すら覚え、自分との比較を否応なく強制してくる出会いに感動すら覚えていました。

契約することをほとんど決意していましたが、また大きな問題が出てきました。
パーソナルジムの金額を舐めていたのです。
なんと料金は半年で30万円ほど、、、ギリギリいけるか

正直料金的にやめようかと思いましたが、妻の喜ぶ顔を想像し、美しい肉体を手にいれ、また惚れ直してもらうんだろうと一度決めた自分の心と闘います。
激しい内なる天使と悪魔との戦いの末、何とか悪魔を打ち滅ぼし、天使が軍配をあげ、30万円を支払い、逃げられない状況を作ることに成功しました。

背水の陣。
パーソナルジムを契約しました。



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